毎日のシャンプー、実は間違った方法でしていませんか?
正しいシャンプー方法を知ることは、
頭皮と髪を守る基本ケア。今回は現役ヘアスタイリストが、サロンでも実践しているシャンプーのコツをお伝えします。
シャンプー前の準備
ブラッシングで髪を整える
シャンプー前にブラッシングをすると、髪のもつれやほこり、スタイリング剤を落としやすくなります。
特に毛先のからまりをほぐすことで、シャンプー時の摩擦ダメージを防げます。
ぬるま湯で予洗いする
38℃前後のぬるま湯で1〜2分かけて髪と頭皮をしっかりすすぎましょう。
この予洗いだけで、実は汚れの7割ほどが落ちると言われています。
シャワーを頭皮にしっかり当てることで、皮脂や汗を浮かせてシャンプーの泡立ちが良くなります。
髪と頭皮を整える意識
予洗いで頭皮を軽くマッサージすると血行促進にもつながります。
濡れた髪はキューティクルが開きやすいので、ここからは優しく扱うのがポイントです。
シャンプーの正しい方法
シャンプーは手で泡立ててから
シャンプーを直接頭皮につけるのはNG。
手のひらで軽く泡立ててから頭皮になじませると、均一に行き渡りやすい。
頭皮を中心に洗う
洗うのは「髪」ではなく「頭皮」。
指の腹を使い、頭皮をマッサージするように優しく動かす。
爪を立てたりゴシゴシこすらないこと。
全体をバランスよく
洗い残しが多いのは「生え際」「耳まわり」「後頭部」。
前から後ろ、サイドから後頭部と、順番を意識して丁寧に。
泡で髪もケア
頭皮を洗った後、泡を毛先までなじませて軽くすすぐイメージ。
髪自体はこすらなくても泡で十分汚れが落ちる。
すすぎのポイント
時間をかけて丁寧に
シャンプーの2倍の時間を目安に、しっかりすすぎましょう。
泡や成分が頭皮に残ると、かゆみやフケ、臭いの原因になります。
ぬるま湯を使う
適温は38℃前後。
熱すぎるお湯は頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌を招くので注意。
指の腹で頭皮を意識
髪ではなく「頭皮」にシャワーを当てて、指の腹で軽く動かしながら流す。
特に「生え際」「耳まわり」「後頭部」はすすぎ残しが多いポイント。
最後に全体をチェック
手で頭皮をなでて「ヌルつき」がないか確認。
泡が見えなくても、まだ残っていることが多いので念入りに。
シャンプー後のケア
リンス・コンディショナー・トリートメント・頭皮用トリートメント
髪用:毛先を中心に塗布。
キューティクルを整えてダメージを防ぐ。
頭皮用(必要に応じて):乾燥やベタつきが気になる方は、頭皮専用トリートメントを。
毛根環境を整え、健やかな髪を育てる土台に。
タオルドライ
ゴシゴシ摩擦はNG。
タオルで髪を挟み、水分を“押し取る”イメージで優しく。
頭皮の水分もタオルで軽く吸収しておく。
ドライヤー前に
タオルドライ後、まずは「頭皮用アイテム(必要な人のみ)」を塗布。
頭皮用トニック・エッセンス(必要に応じて)
髪ではなく 頭皮環境を整える ためのケア。
シャンプー後に塗布してマッサージすることで血行促進&保湿。
ドライヤーの風で成分が浸透しやすくなる。
次に「髪用トリートメント(毛先中心に)」を均一になじませる。
洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)
役割:熱・摩擦・乾燥から髪を守る。
種類:オイル/ミルク/ミストタイプ。 オイル:しっとりまとまり重視。
毛先の広がりやパサつきに。
ミルク:保湿力が高く、乾燥毛やダメージ毛に。 ミスト:軽い仕上がり。細毛やボリュームダウンしたくない人向け。
ヒートプロテクトスプレー
役割:ドライヤーやアイロンの熱ダメージを軽減。 熱を利用して髪表面をコーティングし、ツヤを出すタイプも多い。
ドライヤーの正しいやり方
自然乾燥はNG → 雑菌が繁殖しやすく、ニオイやかゆみの原因に。
根元 → 中間 → 毛先の順に乾かす。 ドライヤーは20cmほど離し、熱を一点に当てず小刻みに動かす。
仕上げに冷風を当てると、キューティクルが締まりツヤが増す。
※追加補足※
頭皮用トリートメントとは?
髪の毛先ではなく 頭皮そのものをケアするためのアイテム。
頭皮環境を整えることで、健やかな髪の成長をサポートする。
一般的なヘアトリートメント(毛髪補修用)とは役割が異なる。
期待できる効果
保湿 頭皮の乾燥を防ぎ、フケやかゆみを抑える。 皮脂バランス調整 脂性肌の方でも、皮脂の過剰分泌を落ち着かせる。
血行促進 成分やマッサージ効果で毛根に栄養が届きやすくなる。
育毛・発毛サポート 毛母細胞が元気に働く環境をつくる。
こんな人におすすめ
頭皮の乾燥やかゆみが気になる
抜け毛・細毛・ハリ不足を感じる
将来の薄毛対策を早めに始めたい
髪を根本から健やかにしたい
まとめ
ドライヤー前には「髪を守るトリートメント」と「頭皮を整えるアイテム」のW使いが理想。
髪の状態や悩みに合わせて選ぶと、仕上がりが格段に良くなります。
健やかな髪を育てるためには、シャンプー後の時間をどう過ごすかがカギ。
ドライヤー前に何をつけるか、どう乾かすかで髪の未来は変わります。
次回は、現役ヘアスタイリストが教える シャンプー後のケアの極意 をお届けします。