第3回:ヘアスタイリストが教える頭皮ケア③ 正しいシャンプー方法

ヘアケア

毎日のシャンプー、実は間違った方法でしていませんか?

正しいシャンプー方法を知ることは、

頭皮と髪を守る基本ケア。今回は現役ヘアスタイリストが、サロンでも実践しているシャンプーのコツをお伝えします。

シャンプー前の準備

ブラッシングで髪を整える

シャンプー前にブラッシングをすると、髪のもつれやほこり、スタイリング剤を落としやすくなります。

特に毛先のからまりをほぐすことで、シャンプー時の摩擦ダメージを防げます。

ぬるま湯で予洗いする

38℃前後のぬるま湯で1〜2分かけて髪と頭皮をしっかりすすぎましょう。

この予洗いだけで、実は汚れの7割ほどが落ちると言われています。

シャワーを頭皮にしっかり当てることで、皮脂や汗を浮かせてシャンプーの泡立ちが良くなります。

髪と頭皮を整える意識

予洗いで頭皮を軽くマッサージすると血行促進にもつながります。

濡れた髪はキューティクルが開きやすいので、ここからは優しく扱うのがポイントです。

シャンプーの正しい方法

シャンプーは手で泡立ててから

シャンプーを直接頭皮につけるのはNG。

手のひらで軽く泡立ててから頭皮になじませると、均一に行き渡りやすい。

頭皮を中心に洗う

洗うのは「髪」ではなく「頭皮」。

指の腹を使い、頭皮をマッサージするように優しく動かす。

爪を立てたりゴシゴシこすらないこと。

全体をバランスよく

洗い残しが多いのは「生え際」「耳まわり」「後頭部」。

前から後ろ、サイドから後頭部と、順番を意識して丁寧に。

泡で髪もケア

頭皮を洗った後、泡を毛先までなじませて軽くすすぐイメージ。

髪自体はこすらなくても泡で十分汚れが落ちる。

すすぎのポイント

時間をかけて丁寧に

シャンプーの2倍の時間を目安に、しっかりすすぎましょう。

泡や成分が頭皮に残ると、かゆみやフケ、臭いの原因になります。

ぬるま湯を使う

適温は38℃前後。

熱すぎるお湯は頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌を招くので注意。

指の腹で頭皮を意識

髪ではなく「頭皮」にシャワーを当てて、指の腹で軽く動かしながら流す。

特に「生え際」「耳まわり」「後頭部」はすすぎ残しが多いポイント。

最後に全体をチェック

手で頭皮をなでて「ヌルつき」がないか確認。

泡が見えなくても、まだ残っていることが多いので念入りに。

シャンプー後のケア

リンス・コンディショナー・トリートメント頭皮用トリートメント

髪用:毛先を中心に塗布。

キューティクルを整えてダメージを防ぐ。

頭皮用(必要に応じて):乾燥やベタつきが気になる方は、頭皮専用トリートメントを。

毛根環境を整え、健やかな髪を育てる土台に。

タオルドライ

ゴシゴシ摩擦はNG。

タオルで髪を挟み、水分を“押し取る”イメージで優しく。

頭皮の水分もタオルで軽く吸収しておく。

ドライヤー前に

タオルドライ後、まずは「頭皮用アイテム(必要な人のみ)」を塗布。

頭皮用トニック・エッセンス(必要に応じて)

髪ではなく 頭皮環境を整える ためのケア。

シャンプー後に塗布してマッサージすることで血行促進&保湿。

ドライヤーの風で成分が浸透しやすくなる。

次に「髪用トリートメント(毛先中心に)」を均一になじませる。

洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)

役割:熱・摩擦・乾燥から髪を守る。

種類:オイル/ミルク/ミストタイプ。 オイル:しっとりまとまり重視。

毛先の広がりやパサつきに。

ミルク:保湿力が高く、乾燥毛やダメージ毛に。 ミスト:軽い仕上がり。細毛やボリュームダウンしたくない人向け。

ヒートプロテクトスプレー

役割:ドライヤーやアイロンの熱ダメージを軽減。 熱を利用して髪表面をコーティングし、ツヤを出すタイプも多い。

ドライヤーの正しいやり方

自然乾燥はNG → 雑菌が繁殖しやすく、ニオイやかゆみの原因に。

根元 → 中間 → 毛先の順に乾かす。 ドライヤーは20cmほど離し、熱を一点に当てず小刻みに動かす。

仕上げに冷風を当てると、キューティクルが締まりツヤが増す。

※追加補足※

頭皮用トリートメントとは?

髪の毛先ではなく 頭皮そのものをケアするためのアイテム。

頭皮環境を整えることで、健やかな髪の成長をサポートする。

一般的なヘアトリートメント(毛髪補修用)とは役割が異なる。

期待できる効果

保湿 頭皮の乾燥を防ぎ、フケやかゆみを抑える。 皮脂バランス調整 脂性肌の方でも、皮脂の過剰分泌を落ち着かせる。

血行促進 成分やマッサージ効果で毛根に栄養が届きやすくなる。

育毛・発毛サポート 毛母細胞が元気に働く環境をつくる。

こんな人におすすめ

頭皮の乾燥やかゆみが気になる

抜け毛・細毛・ハリ不足を感じる

将来の薄毛対策を早めに始めたい

髪を根本から健やかにしたい

まとめ

ドライヤー前には「髪を守るトリートメント」と「頭皮を整えるアイテム」のW使いが理想。

髪の状態や悩みに合わせて選ぶと、仕上がりが格段に良くなります。

健やかな髪を育てるためには、シャンプー後の時間をどう過ごすかがカギ。

ドライヤー前に何をつけるか、どう乾かすかで髪の未来は変わります。

次回は、現役ヘアスタイリストが教える シャンプー後のケアの極意 をお届けします。

タイトルとURLをコピーしました