頭皮ケアの基礎①|髪の土台「頭皮の構造と働き」をスタイリストが解説

ヘアケア

髪のハリがなくなったり、かゆみやフケが気になったり…。
そんな時、多くの人は「シャンプーを変えようかな?」と考えがちですが、

実はその悩みの原因は“頭皮”にあることが多いんです。

頭皮は「髪の土台」。

畑が健康でないと作物が育たないように、頭皮が元気でないと美しい髪は生まれません。

今回は、意外と知られていない頭皮の役割や構造を、基礎からわかりやすく解説します。

ここを押さえておくと、正しいケアの第一歩を踏み出せますよ。

頭皮は“髪の土台”

頭皮の役割とは?

髪は「頭皮」という土台があるからこそ健康に育ちます。
スタイリストの視点から見ると、頭皮には大きく3つの役割があります。

髪を育てる土台

頭皮の中にある「毛根」「毛母細胞」「毛乳頭」が、新しい髪を作り出しています。
畑に種をまいても土が痩せていると育たないように、頭皮の状態が悪いと髪は細くなったり、抜け毛が増えたりします。

皮脂や水分のバランス調整

頭皮には皮脂腺や汗腺があり、皮脂膜を作って潤いを保ちます。
これが乱れると、乾燥フケ・かゆみ・ベタつきなどのトラブルが起こります。
シャンプーのしすぎや逆に洗わなすぎもバランスを崩す原因です。

3. 外部刺激から守るバリア機能

紫外線、乾燥、花粉、ホコリなど、外部刺激から頭皮と髪を守るのも大切な役割。
バリア機能が弱ると、頭皮の赤みやかゆみだけでなく、髪のツヤ・コシの低下にもつながります。

健康な頭皮の条件

美容室ではシャンプーやカットのときに自然と頭皮の状態をチェックしています。
健康な頭皮には、次の3つの共通点があります。

色:青白い

血流がよく、炎症も起きていない状態の頭皮は、ほんのり青白く見えます。
逆に赤みが強い場合は炎症や皮脂の過剰分泌、黄色っぽい場合は酸化した皮脂が原因になっていることがあります。

頭皮の色

柔らかさ:適度に弾力がある

頭皮を指で軽く動かしたとき、やわらかく動くのが理想です。
硬い頭皮は血行不良のサインで、抜け毛や細毛につながりやすくなります。

コンディション:乾燥やベタつきがない

皮脂と水分のバランスが整っていると、乾燥フケやベタつきが起こりません。
シャンプーの方法や生活習慣で乱れることが多く、セルフケアで改善できる場合もあります。

頭皮の基本構造

表皮・真皮・皮下組織の働き

表皮(ひょうひ)

  • 厚さはわずか0.2mmほどの一番外側の層
  • 外部からの刺激(紫外線・ホコリ・雑菌など)を守るバリア機能
  • 水分を保ち、乾燥や刺激から頭皮を守る
  • ターンオーバー(約28日周期)で古い角質が自然に剥がれ落ちる → フケもここから発生

👉 ポイント:表皮が乱れると「乾燥フケ」「かゆみ」「赤み」が出やすい。


真皮(しんぴ)

  • 表皮の下にある厚みのある層(頭皮の大部分を占める)
  • コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を含み、弾力とハリを保つ
  • 毛細血管が豊富にあり、髪の毛の毛母細胞へ栄養や酸素を届ける
  • 神経が通っているので、かゆみや痛みを感じるのも真皮

👉 ポイント:真皮の血流が悪いと「抜け毛」「細毛」「髪の成長不良」につながる。


皮下組織(ひかそしき)

  • 頭皮の一番深い層で、主に脂肪組織から成る
  • 外部の衝撃を吸収し、頭を守るクッションの役割
  • 太い血管が通っていて、頭皮全体の血流を支える
  • 髪の毛を長期的に成長させる土台部分

👉 ポイント:血行が悪くなると「頭皮が硬い」と感じやすく、髪に栄養が届きにくい。

DEMI

  • 表皮 → 外から守るシールド
  • 真皮 → 栄養を髪に届ける通り道
  • 皮下組織 → クッション&体温調整の役割

髪にハリやツヤを出したいなら、特に「真皮と皮下組織の血流ケア」が大切!
マッサージや適切なシャンプーで血流を促すと、根本から髪の状態が変わってきます。

毛穴と毛包の仕組み

髪は毛根から生まれる

  • 髪の毛は毛根(もうこん)の奥にある「毛球部(もうきゅうぶ)」でつくられる。
  • 毛球部には「毛母細胞(もうぼさいぼう)」があり、ここが髪の工場のような役割をしている。

毛母細胞の分裂で髪が伸びる

  • 毛母細胞が活発に分裂 → 新しい細胞がどんどん押し上げられる
  • 押し上げられた細胞が角化(硬くなる)して髪の毛として表皮から出てくる
  • つまり「髪は生きている部分(毛根)から押し出されている角質」

メラノサイトが髪に色をつける

  • 毛母細胞の隣にある「メラノサイト(色素細胞)」がメラニン色素をつくる
  • この色素が毛母細胞に受け渡されることで、髪に黒や茶色の色がつく
  • メラノサイトが減る → 白髪になる

髪の成長サイクル(毛周期)

  • 成長期(2〜6年):毛母細胞が活発に分裂 → 髪がぐんぐん伸びる
  • 退行期(2〜3週間):細胞分裂が弱まり、成長が止まる
  • 休止期(数ヶ月):毛が抜け落ち、新しい髪が生える準備をする
  • このサイクルを繰り返している

  • 髪の美しさは「毛母細胞が元気に働ける環境」に左右され
  • 血流や栄養不足、ストレスで毛母細胞の働きが落ちると、髪が細く・抜けやすくなり
  • 頭皮マッサージや正しいシャンプーは、毛母細胞に栄養を届けるサポートになります
  • 「頭皮ケア=毛根を守ること」を意識していきましょう

頭皮が乱れるとどうなる?

髪への影響(抜け毛・細毛・ハリ不足)

抜け毛

  • 頭皮の血流が悪い → 毛母細胞に栄養が届かない
  • 毛周期の「成長期」が短くなり、本来伸びるはずの髪が途中で抜けてしまう
  • 皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まりでも抜け毛は増える

👉 スタイリスト視点:シャンプー時に毛穴詰まりが多いお客様は、抜け毛が目立つ傾向があります。


細毛

  • 栄養不足や加齢で毛母細胞の働きが弱まると、髪が十分に太く成長できない
  • ホルモンバランスの乱れ(特に男性ホルモン・女性の産後など)も細毛の原因
  • 髪の「コシ」が失われ、スタイリングが決まりにくくなる

👉 スタイリスト視点:年齢とともに「前髪や分け目の細毛」を気にする方が増えています。


ハリ・ツヤ不足

  • 頭皮の乾燥や血流不良で、キューティクルが弱まりツヤが出にくくなる
  • 髪内部のタンパク質や水分保持力が低下し、ペタンとした印象に
  • 紫外線や摩擦のダメージも加わるとさらにパサつきやすい

👉 スタイリスト視点:ツヤがない髪は「疲れた印象」に見えてしまうため、頭皮ケアで根本から改善する提案をすることが多いです。


  • 抜け毛 → 成長サイクルが短くなる
  • 細毛 → 髪が太く育たない
  • ハリ不足 → 髪の質感が弱る
    ➡ すべて「頭皮環境の乱れ」が原因のひとつ

髪の悩みを根本から解決するには、シャンプーやトリートメントだけでなく頭皮を整えることが最優先です。

まとめ

頭皮は髪を育てる“畑”のような存在

健康な頭皮の条件を理解することがケアの第一歩

次回は「頭皮タイプ別の特徴とセルフチェック方法」を紹介

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