乾燥する季節になると、気になり始めるのが「唇の荒れ」。
どれだけこまめにリップクリームを塗っても、皮むけやガサつきが治らない…そんな経験はありませんか?
実は、唇は皮脂腺がほとんどなく、肌の中でもとても乾燥しやすいパーツ。
さらに、摩擦・紫外線・エアコンなどの影響を受けやすいため、正しいケアをしているかどうかで状態が大きく変わります。
今回は、リップクリームの種類から選び方、そして唇をしっかり守る正しい使い方まで、プロ目線でやさしく解説します。
“なんとなく塗るだけのケア”を卒業して、今年こそ乾燥知らずのふっくら唇へ。
なぜ唇はこんなに乾燥しやすいのか
唇は、顔の皮膚とは違い 皮脂腺も汗腺もほとんど存在しません。 そのため、皮脂膜を自分で作って守ることができず、外からの刺激にとても弱いのが特徴です。
さらに、バリア機能を支える角質層も薄く、水分が蒸発しやすい構造になっています。
気温の低下や乾燥、エアコン、摩擦といった刺激に一番影響を受けやすいパーツと言ってもいいでしょう。
リップクリームの種類と特徴を知ろう
リップクリームは目的に合わせて選ぶことで、より効果を実感できます。
● ワセリン系(保護重視)
外部刺激から守り、蒸発を防ぐ“フタ”の役割。乾燥対策の基本。
● バーム・油性系(保湿+保護)
シアバターやホホバオイルなど、リッチな保湿に特化。冬の強い乾燥に◎。
● 美容液成分入り(補修重視)
セラミド・ヒアルロン酸などが配合され、荒れや皮むけをケアしたい方に。
● 薬用タイプ(炎症・ひび割れケア)
グリチルレチン酸・アラントインなどを含み、ひび割れや炎症がある時に最適。
● UVタイプ(紫外線対策)
SPF入り。唇も日焼けして黒ずみや乾燥の原因に。外出する時間が多い人向け。
実は間違っている?リップクリームの正しい使い方
● こすりつけるように横方向に塗るのはNG
唇のシワは縦方向。横にこすると摩擦でさらに荒れやすくなります。
→ 上下方向に、優しく滑らせるように塗るのが正解。
● 塗るタイミングは“乾く前”
乾燥してから塗るのでは遅く、ひび割れが起きやすくなります。
乾く前に薄くこまめに塗るのがポイント。
● 寝る前が一番大事
夜は水分が失われやすく、寝ている間に一気に乾燥します。
寝る前にたっぷり塗って“リップパック”にするのがもっとも効果的。
● 日中と夜で使い分けると効果UP
日中 → 軽めでこまめに塗り直せるタイプ 夜 → バーム・油分が多めの濃厚タイプ
乾燥・皮むけを繰り返す人が見直すべき習慣
どれだけ保湿しても荒れる場合、日常のクセに原因があることも。
● 唇を舐めるクセ
舐める → 蒸発 → さらに乾燥 の負のループに。
● マスクで湿気→外すと急乾燥
マスク内はしっとり見えても、外した瞬間に急速に乾きます。
● 歯磨き粉・洗顔料の刺激
界面活性剤やメントールが唇に残ると、荒れの原因に。
● 辛い物・しょっぱい物の刺激
慢性的な荒れや黒ずみにつながることも。
プロが教える“本当にうるおう”リップケアのコツ
● ホットタオルでふっくら整える
たった10〜20秒で血行が良くなり、保湿の入りが格段にUP。
● 唇用スクラブは週1回で十分
やりすぎは刺激に。角質を軽く取る程度でOK。
● 保湿 → 保護 の二段階ケア
まず美容液系で水分を補給 バーム・ワセリンで“フタ” これで1日中うるおいをキープ。
● 朝・昼・夜の使い分け
朝:UVタイプ 昼:軽めの保湿 夜:濃厚バームでパック
こんな症状は病院へ行くべきサイン
・出血が続く
・何度もひび割れる
・赤みや腫れがひどい
・アレルギーの疑いがある
自己判断で治らない場合は、早めの皮膚科受診を。
まとめ
唇は肌の中でもとてもデリケートで乾燥しやすいパーツ。
だからこそ、正しいアイテム選びと“塗り方” が大きく差をつくります。
こまめなケア+夜の集中ケアで、冬もふっくら柔らかい唇をキープできます。
今日からできる小さな工夫で、乾燥知らずの心地よいリップケアを始めましょう。
アトリエワークスより一言
唇の乾燥や荒れは、実は“普段のケア方法”で大きく変わります。
アトリエワークスでは、髪や頭皮だけでなく、季節に合わせたトータルケアのご提案も大切にしています。
「最近、唇が荒れやすい」「リップを何本も試しているけど効果が出ない」
そんなお悩みもお気軽にご相談ください。あなたのライフスタイルに合ったケア方法を丁寧にお伝えします。
忙しい毎日に、少しの“ご自愛時間”を。
あなたの美容と健康を、これからもサポートしていきます。
