[スタイリストが解説]そのシャンプー、合ってる?成分表示の正しい読み方

ヘアケア

「自分に合うシャンプーって、どう選べばいいの?」

美容室でもよく聞かれる質問のひとつです。

CMや口コミで人気のシャンプーを選んでも、

「使ってみたらかゆみが出た」「髪がパサつく」なんて経験、ありませんか?

実はその原因、“成分表示”を見れば分かることが多いんです。

ボトルの裏にずらっと並ぶカタカナ成分には、あなたの髪や頭皮を守るヒントが詰まっています。

今回は、スタイリストの視点から

「どんな成分に注目すべきか」、「避けたほうがいい成分」をわかりやすく解説します。

自分の髪質に合ったシャンプーを見極める力を、今日から身につけましょう。

成分表示は「多い順」に書かれているシャンプーのボトル裏を見てみると、たくさんの成分がずらっと並んでいますよね。

実はこの成分表は「配合量の多い順」に記載されていることをご存じでしょうか?

つまり、最初の数行を見れば、そのシャンプーが「どんな性質を持っているのか」「どんな洗い上がりになるのか」がだいたい分かるのです。

🧴最初にくるのは「水」と「洗浄成分」

一般的なシャンプーの構成は、

約70〜80%が水(精製水)、そして次に多いのが**界面活性剤(洗浄成分)**です。

この洗浄成分の種類によって、シャンプーの性格が大きく変わります。

たとえば——

  • アミノ酸系 … 洗浄力がやさしく、しっとりまとまるタイプ
  • 高級アルコール系 … 泡立ちがよく、スッキリ洗えるタイプ
  • ベタイン系 … バランスが良く、家族で使いやすいタイプ

この「2番目〜5番目くらい」に書かれている成分が、そのシャンプーの“主役”なんです。

👀下の方の成分は「サポート役」

一方で、成分表の後半にある「植物エキス」「保湿成分」「香料」などは、

ごく少量しか入っていません。

たとえば「アルガンオイル配合」とパッケージに書かれていても、

成分表の最後の方に載っている場合は、ほんの少しだけしか含まれていない可能性が高いです。

広告の言葉よりも、裏面の成分表示を見る習慣が大切なんですね。

✨スタイリストのひとことアドバイス

成分表を見るときは、

「水の次に何が書かれているか」をチェックしてみましょう。

そこに書かれた成分こそ、あなたの髪に一番影響を与える要素です。

洗浄成分の種類でシャンプーの性格が決まる

シャンプーの使い心地や仕上がりを左右する最大のポイントは、

実は「香り」や「トリートメント効果」ではなく、“洗浄成分”にあります。

この「界面活性剤」と呼ばれる成分が、

頭皮の汚れを落とし、髪に必要な潤いをどこまで残すかを決めているのです。

🧴アミノ酸系シャンプー:やさしく洗いたい人におすすめ

代表的な成分名:

「ココイルグルタミン酸Na」「ラウロイルメチルアラニンNa」など

  • 洗浄力:★★☆☆☆(マイルド)
  • 特徴:頭皮や髪のタンパク質と近い性質を持ち、刺激が少ない。
  • 向いている人:乾燥肌・敏感肌・ダメージ毛・カラーやパーマをしている方

スタイリストコメント:

サロンケアを続けている方や、頭皮の乾燥が気になる方に特におすすめ。

しっとりまとまりやすく、洗うたびに“うるおう”質感を目指せます。

💧ベタイン系シャンプー:家族で使えるバランスタイプ

代表的な成分名:

「コカミドプロピルベタイン」「ラウラミドプロピルベタイン」など

  • 洗浄力:★★★☆☆(中程度)
  • 特徴:ベビーシャンプーにも使われるほど低刺激で、泡立ちも◎。
  • 向いている人:普通毛〜軽い乾燥毛、毎日洗いたい方

スタイリストコメント:

ベタイン系は泡立ちがよく、すすぎも簡単。

皮脂を落としすぎないので、頭皮環境を整えたい方に最適です。

✨高級アルコール系シャンプー:スッキリ洗いたい方向け

代表的な成分名:

「ラウレス硫酸Na」「ラウリル硫酸Na」など

  • 洗浄力:★★★★★(強め)
  • 特徴:泡立ちがよく、皮脂・スタイリング剤をしっかり落とす。
  • 向いている人:皮脂分泌が多い方・ワックスやスプレーを多用する方

スタイリストコメント:

爽快感が魅力ですが、毎日の使用には注意。

乾燥毛や敏感肌の方にはやや刺激が強いため、

「週末だけリセット用」として使い分けるのもおすすめです。

🌿オイル系・ボタニカル系:自然派志向の方に人気

代表的な成分名:

「コカミドMEA」「ラウロイルサルコシンNa」「植物オイルエキス」など

  • 洗浄力:★★★☆☆(中程度)
  • 特徴:天然由来の成分で構成され、やさしく汚れを落としつつ保湿もできる。
  • 向いている人:ナチュラル志向・頭皮の乾燥が気になる方

スタイリストコメント:

最近は植物オイル配合の“保湿シャンプー”も人気。

ただし「天然=必ず安全」ではないため、肌が敏感な方はパッチテストも大切です。

💬まとめ:洗浄成分を知れば、あなたに合う一本が見つかる

シャンプーは「どんな成分が主役か」で性格がまったく変わります。

成分表を確認して、自分の髪質・頭皮状態・ライフスタイルに合った洗浄力を選ぶことが、

美しい髪と健康な頭皮を育てる第一歩です。

💬おわりに

シャンプー選びは、香りやパッケージの印象だけでなく、

「どんな洗浄成分が入っているか」を知ることが本当のスタートラインです。

毎日使うものだからこそ、自分の髪質や頭皮の状態に合ったものを選ぶだけで、

手触りやツヤ、まとまりが少しずつ変わっていきます。

次回は、そんなシャンプーの“中身の違い”をさらに掘り下げて、

💡「サロン品質は何が違う?市販シャンプーとの本当の差」をスタイリスト目線で解説していきます。

あなたの髪に本当に合う1本を見つけるヒント、ぜひ次回もチェックしてください。

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