その肌荒れ・抜け毛、タンパク質不足かも?今こそ見直す食習慣

ヘアケア

最近、肌のハリがなくなったり、髪のツヤが失われたりしていませんか?
それ、実は「タンパク質不足」が原因かもしれません。

タンパク質は、私たちの肌・髪・爪・筋肉などをつくる基本の材料
肌の弾力を保つコラーゲンや、髪をしなやかにするケラチンも、
すべてタンパク質からできています。

しかし、忙しい日々の中で食事だけから十分な量を摂るのは難しく、
気づかないうちに不足している人が多いのが現実です。
そんなときに役立つのが、「プロテイン」

プロテインは、食事で足りないタンパク質を効率よく補えるサポートアイテムです。
美容目的で取り入れる人も増えており、
「肌荒れしにくくなった」「髪にコシが戻った」という声も少なくありません。

今回は、スタイリストの視点から、
肌と髪の美しさを内側から育てる“タンパク質とプロテインの関係について、
わかりやすく解説していきます。

1. タンパク質は“美の材料”

私たちの体を形づくるうえで欠かせないのがタンパク質。

肌・髪・爪・筋肉など、美しさを支えるすべてのパーツは、このタンパク質から作られています。

肌ではコラーゲンやエラスチンがハリと弾力を保ち、

髪では主成分であるケラチンがツヤや強さを維持しています。

しかし、年齢とともにタンパク質の合成力は低下していきます。

そのため、若いころと同じ食事をしていても、

「肌のハリがなくなった」「髪が細くなった・抜けやすい」と感じやすくなるのです。

また、極端なダイエットや朝食抜きなどでタンパク質が不足すると、

体はまず“生きるための機能”を優先し、肌や髪への栄養は後回しにされてしまいます。

結果として、肌荒れ・髪のパサつき・爪の割れなどが起こりやすくなります。

美しさを保つためには、

スキンケアやトリートメントだけでなく、「体の内側から材料を与える」ことが何より大切です。

つまり、タンパク質は“美の土台”であり、毎日少しずつ補う習慣が美肌と美髪への近道なのです。

2. 食事で摂りたい良質なタンパク質

美しい肌や髪を育てるために欠かせないのが、“質の良いタンパク質”を日々の食事からしっかり摂ること。

タンパク質には、動物性と植物性の2種類があり、それぞれに役割があります。

🥩 動物性タンパク質

肉・魚・卵・乳製品などに多く含まれ、

必須アミノ酸をバランスよく含むため、体内で効率よく利用されます。

特におすすめなのは:

鶏むね肉・ささみ(高タンパク低脂質) 魚(特にサバ・鮭・イワシなどの青魚は、髪と頭皮に良いDHA・EPAも豊富) 卵(完全栄養食品。肌や髪の細胞再生をサポート)

🌱 植物性タンパク質

大豆製品(納豆・豆腐・豆乳)や雑穀、ナッツ類などに含まれます。

消化吸収はゆるやかですが、腸内環境を整えながら美容をサポートしてくれる点が魅力です。

納豆や豆腐:肌の潤いを保つイソフラボンも豊富 ナッツ類:ビタミンEが血流を促し、頭皮や肌の代謝をサポート

💡 美容的ポイント

動物性だけ、植物性だけに偏らず、両方をバランス良く摂るのが理想的。

1日あたりの目安は、

女性:体重×1.0〜1.2g 男性:体重×1.2〜1.5g

(例)体重60kgの女性なら60〜70gのタンパク質が目安です。

バランスの取れた食事で、肌のハリ・髪のツヤ・爪の強さを内側から支えましょう。

理想は「動物性:植物性=1:1」
→ 食事バランスを意識して、1日あたり体重1kgにつき1gを目安に摂取。

🥤3. プロテインで効率よく補う

現代の食生活では、忙しさや食事量の減少によって、必要なタンパク質を毎日しっかり摂るのが難しいこともあります。

そんなときに頼れるのが、プロテイン(タンパク質補助食品)です。

💡 プロテインは「栄養ドリンク」ではなく「食品」

プロテインは筋トレをする人だけのもの、というイメージを持たれがちですが、

実は肌・髪・爪・ホルモン・免疫細胞など、全身を作る材料です。

美容目的で飲むのも非常に有効です。

🧬 美容におすすめのプロテインタイプ

ホエイプロテイン(動物性) 吸収が早く、筋肉や髪・肌の修復に最適。朝や運動後におすすめ。

ソイプロテイン(植物性) 大豆由来でゆるやかに吸収され、腹持ちが良い。イソフラボンが肌のハリ維持にも◎。

ミックスプロテイン(ホエイ+ソイなど) バランス型。1日を通して美容・健康をサポートしたい方にぴったり。

🕒 飲むタイミングの目安

朝食時:タンパク質が不足しやすい朝に補うと代謝UP。 間食やおやつ代わりに:お菓子の代わりに栄養をプラス。 運動後30分以内:髪・肌・筋肉の修復に最も効果的。

⚠️ 飲み方のポイント

水や牛乳、豆乳などで割るのがおすすめ。 甘すぎるものや人工甘味料が多いものは避け、ナチュラル志向のプロテインを選ぶと安心。 食事が不規則な方は、1日1回のプロテイン習慣を取り入れるだけでも変化が出やすいです。

飲むタイミング:朝食時・間食時・就寝前のいずれかで習慣化を。

4. タンパク質を活かすための+α栄養素

せっかくしっかりタンパク質を摂っても、“使われにくい”状態では効果が半減してしまいます。

肌や髪にきちんと届かせるためには、タンパク質の働きを助ける栄養素を一緒に摂ることが大切です。

1. ビタミンB群 — タンパク質の代謝をサポート

ビタミンB6・B2・ナイアシンなどは、タンパク質を分解して体内で利用できる形に変える重要な役割を担っています。

不足すると、せっかく摂ったタンパク質が肌や髪の再生に使われにくくなることも。

含まれる食材:レバー、卵、マグロ、バナナ、ナッツ類

2. ビタミンC — コラーゲン生成のキープ役

タンパク質の中でも「コラーゲン」は肌のハリを保つ要。

その生成に欠かせないのがビタミンCです。

含まれる食材:ブロッコリー、キウイ、赤ピーマン、柑橘類 → プロテインと一緒に摂るとコラーゲン生成を効率アップ!

3. 鉄・亜鉛 — 髪と肌の“質”を高めるミネラル

鉄は酸素を細胞に運ぶ働きがあり、代謝を支えます。

亜鉛は肌細胞の再生・髪の毛の成長に欠かせないミネラル。

不足すると抜け毛や肌荒れの原因になることもあります。

含まれる食材:赤身肉、牡蠣、納豆、カシューナッツ

4. ポリフェノール・オメガ3 — 酸化・炎症を防ぐ守りの栄養

肌や頭皮の細胞がダメージを受けると、どんなに栄養を摂っても回復が追いつきません。

抗酸化作用のあるポリフェノールや、炎症を抑えるオメガ3脂肪酸を取り入れることで、若々しい細胞環境を守ります。

含まれる食材:ブルーベリー、緑茶、アーモンド、サーモン、えごま油

ポイント

タンパク質は「材料」。

ビタミン・ミネラルは「職人」。

この両方が揃って、はじめて美しい肌と髪がつくられるのです。

まとめ:美しい肌と髪は、日々の“栄養の積み重ね”から

肌や髪をつくる「タンパク質」は、美容の土台。

しかし、ただ摂るだけでは十分に活かしきれません。

ビタミン・ミネラル・良質な脂質といったサポート栄養素をバランスよく取り入れることで、

タンパク質がしっかり“働く環境”が整います。

忙しい日々でも、

・朝にプロテイン+フルーツ

・昼はバランスの良い主菜(肉・魚・卵・豆)

・夜は野菜とスープでビタミン補給

といったシンプルな習慣から始めるだけでも、

肌のハリや髪のツヤは確実に変わっていきます。

💬 美しさは、サロンケアだけでなく“内側のケア”から。

毎日の食事を少し見直すことが、未来のあなたの髪と肌を守る一歩になります。

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